猫を飼うのが初めてで、猫がどんな気持ちでいるのか、何を考えているのかわからない…という飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
実は猫は鳴き声や体を使って様々な感情を表現しているのです。
そこで今回は猫のしっぽの動きが表している感情を画像付きで解説していきます。
またその他にも猫のしっぽの果たす役割や扱い方も紹介します。
・猫のしっぽの役割
・しっぽの動きとその時の気持ち
・しっぽの扱いで気をつけること
猫と4年半一緒に暮らす筆者が毎日の生活の中で把握してきた、しっぽの動きとそれに伴う猫の気持ちを解説します。
猫を飼うのが初めてでも、毎日観察していれば少しずつ猫の気持ちがわかるようになってきます。
更にしっぽの動きと鳴き声を合わせて観察してみると、より明確に猫の感情が理解できるはずです。
猫が出す様々なサインから気持ちを読み取ることで、愛猫とのコミュニケーションが一層楽しいものになりますよ!
猫のしっぽの役割
なんだかオマケのようにも見えてしまいがちなしっぽですが、実は猫の生活にとって重要な役割を果たしている部位なのです。
感情の表現以外にも以下のような役目があります。
体のバランスを取る
猫の美しい身のこなしや、離れた場所へのジャンプを助けているのがしっぽなのです。しっぽで体のバランスをうまく取っているから、きれいに着地できたり足場の悪いところも素早く移動できます。
寒さから身を守る
童謡にも「猫はこたつで丸くなる♪」とあるように、寒いと猫は体を丸めて体の熱を逃さないようにします。この時体に巻き付けて寒さを凌いでいるのがしっぽ。人間で言うとマフラーのような役割です。
しっぽの動きと気持ち
ではしっぽの動きに表れる猫の気持ちについて具体的に見ていきましょう。
【嬉しい】上にピンと伸びている
しっぽが上に向かってピンと立っているのは、ご機嫌のサイン。
またしっぽを上に向けた状態で左右に振っていたら、ワクワク楽しい気持ちでいます。
こういった状態で近づいてきたら、撫でてあげたり声をかけてあげたりしてみましょう。猫も喜んでくれるはずです。
【好奇心】しっぽが地面と水平
しっぽが地面と水平に伸びていれば、何か興味を惹かれるものが近くにあります。
おもちゃで遊んでいる時や、虫のようないわゆる獲物を狙っている時に見られるしっぽの様子です。
【リラックス】しっぽを体にクルン
おすわりしている時に、前足を隠すようにしっぽをクルンと巻いているのを見たことがありませんか?
これは安心感の表れです。飼い主さんを信頼し、心を開いている証拠と言えます。
一緒にゆっくり過ごしてあげましょう。
【不安】下向きでしっぽの先だけフリフリ
しっぽが下に向いた状態で、先の方だけ動いている時は猫が不安や緊張を感じています。
むやみに触ったり抱き上げたりせず、そっと様子を見守りましょう。もし不安に思っている原因がわかったら可能な限り対処してあげてください。
【元気がない】下向きにだらん
ダラーンとしっぽが下にさがっていたら、元気がなかったり落ち込んでいるサインです。
ごはんを食べなかったり、いつもより動かないようなら何か悪いところがあるのかもしれません。
体調に問題がないのなら、構ってもらえなくて寂しいのかも。様子を見ながら、遊んであげたりおやつをあげたりしてみましょう。
【警戒中】足の間に隠している
何か怖いものがある時、しっぽを両足の間に挟んだような状態になります。姿勢も低めになっているはず。
怖がっている原因を取り除いてあげるか、優しく声をかけてあげてください。
無理に触るのは控えましょう。
【威嚇!】ボワッと膨らんでいる
とても驚いたり、威嚇している時はしっぽの毛が逆立って膨らんだように見えます。「シャーッ」とか「フーッ」といった鳴き声が伴うことも多いです。
猫的には近づいてほしくないと思っているので、そっとしておいてあげましょう。
【イライラ】バタバタ大きくしっぽを振る
抱っこしている時や撫でている時に、しっぽを大きく振っていたら「そろそろやめて欲しい」の合図です。
イライラしていて不機嫌な状態なので、ここでやめないと攻撃される可能性があります…
しっぽにこの動きが見られたら、そっと離れましょう。
【猫のしっぽは繊細】丁寧に扱って
しっぽを踏みそうになっただけで、「ニャッ!!」と大きな声を出されたことがありませんか?
猫のしっぽには神経が集まっているためとても敏感なのです。
またくねくねとしなやかなしっぽですが、ちゃんと骨があります。骨折することもありますし、ひどい場合は切断しなければならないこともあります。
しっぽを負傷すると下半身に障害が出ることもありますので、無理に触ったりひっぱたりするのは絶対にやめましょう。
うっかり踏んでしまったりしないように普段から丁重に扱う意識を持つのが大切です。
まとめ:しっぽは口ほどにモノを言う
猫のしっぽについて、その役割や気持ちの表れ方を紹介してきました。
猫は本来鳴き声でコミュニケーションを取る習慣は無かった為、実はしっぽなどのボディランゲージからも多くのサインを発しているのです。
人と暮らしている猫は鳴くことでも様々な感情を表現しますが、それと同じくらいしっぽでも気持ちを伝えてくれています。
猫の気持ちを色々な方法で見極めることで、猫との絆がより深いものになること間違いなしです!
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